知っておきたい。子供が将棋を習うメリット

子供教室

「将棋を指している人ってなんだか頭が良さそう」、「将棋は頭を使うゲームだから頭がよくなるのかな?」等々、将棋を子供に習わせようとする親御さんの中には、勉強の成績向上につながるのでは?と考える方も沢山いらっしゃいます。
将棋は頭脳と頭脳の格闘技。脳の発達に役立つことはもちろんですが、他にも様々なメリットが!
ここでは、「子供が将棋を指すメリット」をお伝えします。

頭脳に関する能力

論理思考力

将棋で一番必要な能力は、「先を読む」能力です。
それぞれの局面について、指せる手は100手を超える事もあります。その手の中から、自分の指した手に対し相手がどう応じるのか?ということを考えなければなりません。
例えば自分の指したい手が5通りあり、相手の応手が5通り、更にその後の自分の手が5通りあるとすると、5×5×5=125 の局面を読む必要があります。
3手先ですらこうですので、5手先・10手先・・・となるとその数は膨大な物になります。
このように「限られた時間で考え、自分にとって一番有利な局面を導く」という訓練は論理的思考力を大きく発達させてくれます。

問題解決能力

上記の通り将棋には盤上に表れている局面の水面下に無数の局面が存在します。
その局面の状況によっては、自分が有利であったり逆に不利であったりします。
自分が有利な局面では、どのようにその優位を勝利に導くのか?
自分が不利な局面では、どのように逆転をしていくのか?
それぞれの局面において、適切な手段を選択し、解決していく能力を大きく発達させてくれます。

集中力

将棋の対局は「持ち時間」が設定されている事がほとんどです。
上記の項目でもお伝えした通り、複雑で大量の局面について頭の中で考えるためには高い集中力が必要です。
将棋を指す子供は、普段から「高い集中力をキープする」というトレーニングをしているようなもの。
その集中力は、将来の勉強などに役に立つ可能性が高いです。

決断力

将棋には様々な局面が現れます。
一つ間違えれば負けになるけど、正しい手を指し続ければ必ず勝てる局面というのも現れます。
思い切って攻めれば勝ち。弱気になって守れば負け。そんな局面も現れます。
そんな時に必要なのが決断力です。
一生懸命考えて導き出した道に迷いなく踏み出せるかどうか。
人生においてもそんな分岐点が現れますよね?
将棋も常に選択を迫られるゲーム。将来迷った時の思い切った決断力が育まれる可能性は高いです。

心(精神・メンタル)の成長

礼儀・作法

こども教室に通い始めた時にまず初めに教えて貰うのは「礼儀・作法」です。
将棋はとても楽しいゲームであるとともに、素晴らしい日本の伝統文化でもあります。
始まりの挨拶、対局中の所作、終わりの挨拶と一定の作法があります。
教室に通う度、対局の度にそれらを繰り返すことで礼儀・作法がしっかりと身に着きます。

負けを認める心

世の中には数々のゲームがありますが、将棋は「敗者が負けを認めることで終了する」という珍しいルールとなっています。
負けた側が「負けました」や「(指す手が)ありません」と、負けの意思表示(投了といいます)をすることで対局が終わります。
一生懸命指した結果負けてしまうことも多々あります、悔しくて将棋盤や駒をひっくり返したい気持ちもよく分かります、けれどもそんな気持ちをこらえて「負けました」というのです。
もちろん、小さなお子様の中には中々負けを認める事が出来ないお子様もいらっしゃいます。
そんな時は、講師やお兄さんお姉さんがしっかりとサポートしてくれます。
自分の負け(責任)をしっかり見つめ、そのうえで前へ進む。そういった心を将棋は育んでくれます。

コミュニケーション力

子供教室には、様々な年代の子供さんが通っています。
また、一つの学校区だけでなく様々な所から生徒さんがいらっしゃいます。
将棋道場で開催されている教室には、年配の方なども沢山いらっしゃいますし、将棋大会に参加するとなると大人も子供も性別の関係ありません。
このように、いろんな方と「将棋」というゲームを通してコミュニケーション力を磨けるのも将棋の魅力の一つです。

やっぱり将棋は楽しい

勝つこと・負けること

対局が始まると、盤上には自分と相手しかいません。
(ルール上合法であれば)自分の好きな手を、好きな時に、好きなように指すことができます。
全てが自分の意思で、そして自分の責任で対局は進行します。
もう少しで勝利が物にできそうなときのドキドキ、そしてそれが勝利に結びついたときの達成感。
負けそうな時に、必死に逆転を考えている時の高揚感などは、他のゲームでは得られない感覚です。

昇級・昇段の楽しみ

こども教室にはそれぞれ独自の段・級位の制度があります。
初心者~1級の級位者と呼ばれる物、そして初段~の段位者と呼ばれるものがあります。
自分の今の級位や段位よりも上を目指すことが、将棋を指す大きなモチベーションにもなっています。

まとめ

いかがでしたか?
「将棋を指すメリット」
本当は「読書力が身に着く」「物事を深く考える習慣が着く」等、もっともっとあるのですが、今回は一部だけ紹介させて頂きました。
これからの時代、自分の頭で考える能力や、高いコミュニケーション能力が求められます。
お子様のそういった能力を高めるため、そしてなによりも「世界一楽しいゲーム」として将棋にチャレンジしていただけると幸いです。

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